当事務所のクライアント様に、「社会人サークル」と言う趣味が同じ仲間が集まって飲んだり話したりするイベントの開催サポートをされている社団法人があります。
「社会人サークルって、何?」と思われる方も多いかと思います。
私自身もこのクライアント様とお付き合いをさせて頂くまでは知らなかったのですが、参加する人にも喜ばれる非常に良いビジネスモデルだと思います
今回は、この「社会人サークル」で起業をした場合のメリットとデメリットをご紹介したいと思います。
社会人サークルとは
社会人サークルとは、転勤してきたばかりで仲間がいない社会人の方が、趣味が同じ友達を探したり、年代に関係無く健康志向の方達が集まってウォーキングをしたりと、男性女性年代も関係無く、趣味が合う仲間を見つける場を提供するビジネスです。
収益は考えずに仲間内で集まるような形態で運営される場合もありますが、今回は一つの起業モデルとしての「社会人サークル」についてお話します。
社会人サークルの形態
社会人サークルは趣味の同じ友達を探すために参加するだけではなく、恋人候補をして気の合った友達を探しに参加する方や、いずれ結婚する相手を探すために参加される方もいらっしゃいます。
ただ、結婚相談所の企画するイベントと比べると、結婚相手を探したいというよりも、友達を探すという色が強いようです。
まずは趣味が合う友達を探して、いずれ恋愛対象になるかもしれないといった方が多く参加されます。
厳密な定義はないのですが、結婚相談所や社会人サークルの中で、どういった参加目的かで、以下のように分類されます。
婚活
主に、「婚活」は結婚相手を見つけるための活動を指します。
婚活パーティー、婚活ツアー、婚活バーなどさまざまな形でイベントが企画されています。
婚活は結婚を前提に付き合える異性、つまり「結婚相手」を探す方が多い傾向にあります。
恋活
一般的に、「恋活」は結婚ではなく、恋愛の対象になる異性と出会うための活動を指します。
婚活に参加される人は比較的すぐに結婚をしたい人や子供が欲しいという人が多いのに対して、恋活はまだ結婚は考えていないけど、一緒に食事をしたり、デートをしたり出来る「恋人」が欲しいという方が参加される傾向にあります。
但し、婚活と恋活で厳密な線引きがあるわけではなく、恋人が欲しいし、良い人だったら結婚してもいいというような参加者もいます。
例えばこちらのskyz大阪さんは婚活と恋活両方をうたって企画されています。
skyz大阪さんの特徴としては、単なる婚活ではなく、「趣味が同じ人」というコンセプトで参加者を募っている点だと思います。
ですから、skyz大阪さんの場合、婚活や恋活といっても、結婚相談所の企画する婚活パーティーのように、すぐに結婚相手や恋人を探すというわけではなく、友達→恋人→結婚という流れになるような出会いの場を提供していると言えます。
友活
「友活」は恋愛対象ではなく、趣味が合う仲間を探すための活動です。
趣味が同じ人とは気も合うという場合も多いので、結果として恋人になることはありますが、参加の目的は恋愛ではなく、あくまで趣味が同じ「友達」を探すことが目的の方が参加する傾向にあります。
このように「婚活系」「恋活系」「友活系」と、どんなイベントを開催するかを決めることで、目的が近い人達が参加することになり、参加者側にもメリットがあります。
こちらの、社会人サークルぽるるさんはウォーキングやBBQなど年代を越えた友達作りというコンセプトで企画されています。
社会人サークルで起業するメリット
それでは、こういったイベントを企画する「社会人サークル」で起業する場合、どういったメリットがあるかを見ていきましょう。
起業前の準備期間を設けられる
社会人サークルのイベントの多くは土日に開催します。
インターネットで参加者を募集して、参加者が開催最低人数を超した時点で飲食店などのイベント開催場所の手配をします。
こういった作業は会社に勤めながらでも出来ますので、退職して一から起業するのではなく、退職前に週末起業のような形で起業準備が出来ます。
退職する前に少しでも起業後のリスクを減らすことが出来るというのは、他のビジネスではあまりないメリットだと思います。
(※会社の就業規則で副業が禁止とされている方は出来ません。その他会社の規則には十分ご注意の上、ご自身の責任で判断して下さい)
初期費用が少なくて済む
イベントは基本的には参加人数にあわせて飲食店の一部を貸し切ったり、屋外で開催したりしますので、自分の仕事のための事務所を借りる必要はありません。
事務所を借りるとイベントが開催出来なくても毎月の出費はかさみますので、事務所を借りずに自宅で始められるというのは社会人サークルで起業するメリットです。
最低限、パソコンが使える環境とプリンター、電話があれば始める事が出来ます。
自宅の住所を知られたくないと言う場合は、バーチャルオフィスのようなところで月数千円で住所を借りることも出来ます。
人件費を抑える事が出来る
参加者やイベント数が増えてくると少し大変ですが、集客から企画、開催まで、ある程度は一人で出来ますので、人を雇う必要はありません。
起業してすぐは集客が出来ないということもありますので、起業時に人を雇うのは、事務所と同じように固定費として経営に大きく響きます。
社会人サークルの運営は人を雇わずに自分一人で運営出来るビジネスであるというのは大きなメリットと言えます。
キャッシュフローが良い
キャッシュフローというのはお金の流れと言う会計用語ですが、キャッシュフローが良いということは「手元に残る現金が多い」ということになります。
社会人サークルは、イベント開催の際に参加者から参加費をもらって飲食店に支払をしますので、自分で持ち出す現金が非常に少なくてすみます。
つまりキャッシュフローが非常に良いビジネスモデルなのです。
事業をする場合、仕入のための現金が必要で、売上金は翌月末に入るようなケースが多々あります。このようなケースで、売上はあるのに資金が周らずに倒産してしまうこともあります。
しかし、社会人サークルの場合は仕入(飲食店への支払)と売上(参加費の徴収)が同時ですので、自分で現金を立て替える必要がありません。
これは、経営する上で非常に大きなメリットです。
社会人サークルで起業するデメリット
社会人サークルで起業するのは、コスト面などの始めやすさで大きなメリットがありますが、決して楽に運営が出来るということではありません。
それでは、今後はデメリットを見てみましょう。
自分で企画をしなければいけない。
これは当たり前と言えば当たり前なのですが、どんな企画をするかはご自身で決めなければなりません。
試行錯誤を重ねながら、「どういった企画が人気があるか」などを研究していく必要があります。
最初は慣れないので何から始めて良いか判らないかもしれませんが、実際に企画を重ねていく事で人が集まり易い企画とそうでない企画が判るようになってきます。
参加者が集まらない場合がある。
インターネットで集客する場合、最初はどうしても集客が出来ないものです。
特に会社勤めをされていた方は、インターネットを使って集客することに慣れていない方も多いのではないでしょうか。
ホームページを作ったからといって、すぐに申込がある訳ではありません。
集客のためのメルマガ発行やサイトのSEO対策など、インターネット独特の集客方法を勉強する必要があります。
自分で対応しなければいけない。
起業からいきなり人を雇って始める方は別ですが、一人で起業する場合、最初はご自身で参加者への対応もしなければなりません。
場を和ませたり、トラブルを解決したりといった対応をご自身でする必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「社会人サークル」を企画して起業するって、意外と面白そうだなと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
当事務所のクライアントである社会人サークル協会様では、今までの豊富な実績とデータから運営面でのサポートをされています。(ただし入会金や月会費などの費用がかかります。)
社会人サークル協会様のホームページでも書かれていますが、サポートは出来ても、それを実行するかは起業するご本人次第です。
もしご興味がお有りの方は直接、一般社団法人社会人サークル協会へお問い合わせされては如何でしょうか。
協会の理事の方はみなさん気さくで相談し易い方ですので、安心してご相談出来ると思います。