同業者が増えると自分にとってプラス!という考え方

[記事公開日]2015/12/13
[最終更新日]2015/12/16
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同業者が増えた方が良い理由

先日、「横関先生の話を聞いていたら自分も行政書士の仕事をしてみたくなったので、今度行政書士の試験を受けてもいいでしょうか?」というご相談を頂きました。

「もちろん、構いませんよ!でも、なんでそんな事を聞くんですか?」と不思議に思って聞いてみたところ「先生に起業の相談にのってもらったのに、商売敵になるなんて、恩を仇で返すようで、失礼かなって心配になったので・・・」と言われていました。

なんて、親切な人なんだって逆に私が感動しました(笑)

その方へは「同業者だからって商売敵になるとは限らないんですよ。是非行政書士になって下さい」とお答えしました。

今回は、同業者が増えても決してマイナスではなく、むしろ自分にとってプラスになるという私の考え方をご紹介出来ればと思います。

みなさん、それぞれのお考えがあるとは思いますが、「そんな考え方もあるんだなあ」と少しでもみなさまのご参考になれば幸いです。

 

空気はなくならない

私は詳しい事は知りませんが、宇宙に空気がないということは空気も無尽蔵にあるわけではなく、有限なのだと思います。

でも、「こんなに人がいたら空気がなくなるかも!どうしよう!」と心配する人はいませんよね。

それと同じで、私は、自分の仕事の潜在的なお客様は無限ではないにしても、同業者が増えたくらいで、いなくなる心配はないと思っています。

そもそも、私は自分の同業者が増えることを止めることは出来ませんから、そんな事を心配する時間が無駄なのです(笑)

後で事例を挙げてご紹介しますが、実は同業者が増えた方が自分の仕事にとってプラスになる事の方が多いのです。

 

「秘密の釣り堀」だけで生計を立てない

秘密の釣り堀私が起業のご相談を頂く時に使う例え話でご説明したいと思います。

仮にあなたが、山奥にある誰にも知られていない小さな池に、自分で獲ってきた魚を放して釣り堀を作ったとします。

で、あなたは、毎日必要な分だけ釣って生活をしています。

こういった「秘密の釣り堀で魚を釣る」ようなビジネス形態もたくさんあると思うのですが、この形態だけに頼っていると将来大変なことになる可能性があると思うのです。

 

「秘密の釣り堀」って、何?

それでは、「秘密の釣り堀」のようなビジネス形態とは、どんなものなのでしょうか?

私の会社を例にして考えてみましょう。

私はWEB制作会社も経営しているのですが、その会社は制作したホームページのサーバー管理や文字などの修正をサポートする、いわゆる「保守サポート費用」を毎月お客様から頂いています。

ホームページの保守サポートは、一度スタートすると他の会社に変更する手続が非常に面倒なのです。

ですから、一度保守サポートをさせて頂いたお客様は、余程の事が無い限り別の会社に変更することはありません。

つまり、一度受注したら、競争もなく、ずっと安定収入が期待出来るのです。

これが私の言うビジネスでの「秘密の釣り堀」です。

理想的なビジネスですよね。こういった競争もなく安定収入が見込めるビジネスは本当に重要だと思います。

 

お客様がいなくなるかも!

心配するところが、この競争の無い「秘密の釣り堀」に慣れてしまうと非常に危険なのです。

極論を言うと、何もしなくても安定収入がありますから、それに安心してしまうのです。

例えば、先程のホームページの保守サービスで10年以上、月額3万円を50社からもらっていたとします。

それに気がついた競合の会社が「月額1万円で同じサポートをします」と全てのお客様に売り込みをかけて40社が変更した場合、顧客の80%を失うことになります。

慌てて「他社が1万円って言ってたなら、うちも1万円に下げます」なんてことを言ったら「じゃあ、今まで10年も払った月3万円ってなんだったの?」と怒られ信用も無くしてしまいます。

なんとか説得して、月額費用を3万円から1万円にして継続してもらったとしても、利益は大幅に減って事業として大打撃を受けてしまうでしょう。

「秘密の釣り堀」という競争の少ない安定収入が見込める顧客は非常に大事ですが、この限られた顧客だけに頼っていると、同業者が「自分の敵」になってしまうのです。

 

同業者が増えて、何故自分にプラスになるのか?

OKそれでは、同業者が「自分の敵」にならないのは、どのような場合なのでしょうか?

私の仕事の一つである行政書士を例に考えてみましょう。

冒頭のクライアントの方が来年の行政書士試験に合格して行政書士になられたとします。

その方が、私の事務所と同じ商圏内に事務所を作られたとしたら、私の商売敵になるのでしょうか?

それが、そうとも限らないのです。

行政書士という仕事は、会社設立のような「法人関連」の仕事、外国人の帰化申請のような「外国人関連」の仕事、遺言のような「相続関連」の仕事のように多岐に渡っているので、すべての分野をカバーすることは難しいと言えます。

私は貿易の仕事で外国人の知り合いが多いこともあり、外国人の法人サポートやビザ申請を得意分野の一つにしています。

しかし、ビザの仕事は得意でも、一般的に行政書士の得意分野と言われる建築業許可申請は苦手です。

そうは言っても、お客様から建設業許可申請の依頼を受けて断るわけにもいきませんので、その場合は建設業許可申請に強い仲の良い行政書士に依頼します。

そうすると、お客様にも喜ばれますし、お願いした行政書士(同業者)にも喜ばれますし、私も喜びます

また、逆に同業者から私が仕事をもらう場合もあります。

私が得意としている外国人ビザ申請の中でも、経営管理ビザと呼ばれるビザの申請は、不許可になった場合のリスクが非常に高い仕事です。

こういったリスクと専門性が高い仕事を得意としていると、他の行政書士から依頼が来るのです。

さらに、私と同じ外国人ビザ申請を専門でしている行政書士(同業者)でさえも「敵」ではなく「味方」になります。

同じ得意分野の同業者には、自分が忙しくて対応出来ない場合に助けてもらうこともあるのです。

どのパターンでも「同業者」と「私」は助け合う仲間の関係です

このように、限られた顧客を取り合うのではなく、たくさんいる新規の顧客を一緒に開拓するような付き合い方をしていると、同業者は「敵」ではなく「味方」になるのです。

これは行政書士に限らず、私が経営している貿易会社の仕事もWEB制作会社の仕事も全く同じことが言えます。

 

まとめ

まとめいかがでしたでしょうか。

自分の仕事の同業者が増えることを止めることは出来ませんが、増えることをプラスと捉える事で、結果が大きく変わってくることがお判り頂けたかと思います。

いずれ、「秘密の釣り堀」は競合他社に見つかってしまいます。

安定収入が期待出来る限られた顧客だけに頼らずに、新規でいろんな顧客を獲得することも並行して進めることが、結果としてビジネスも安定するのだと思います。

競争してサービスの質を上げるということは、顧客にとってのメリットでもあります。

同業者を敵とは考えずに、一緒に顧客に対してのサービスの質を上げる仲間だと考えてみてはどうでしょうか。

そうなれば、顧客も、あなたも、同業者もみな幸せになる「三方よし」となります。

同業者は敵と思えば敵になりますし、味方と思えば味方になるのです

 

 

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1970年生まれ 千葉県木更津市出身 早稲田大学政治経済学部卒 2015年現在、行政書士事務所以外に2つの株式会社を経営する起業家でもある。スモールビジネスで起業する人へのサポートを得意とする。 2009年 某大手電機メーカー退社 2009年 旅行会社の株式会社旅晴好(ろはす)設立 2015年 WEB制作会社 株式会社リヒトス設立 2015年 よこぜき行政書士事務所開設