起業相談で受けることが多い5つの質問

[記事公開日]2015/12/07
[最終更新日]2016/02/07
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5つの質問

これから起業を考えられている方にとっては、将来に対する期待もあれば、不安もあるものです。私もそうでした。代表行政書士挨拶でも書いています通り、2009年に株式会社を作った時は不安と期待の両方が合わさったワクワク感のようなものを感じていました。

そんな嬉しいような心配なような気持ちの中で、何が一番の心配なのでしょうか?

起業するにあたっては、やはり「収入」が一番の不安要素だと思います。お子さんがまだ小さくてこれから学費がかかるという方もいらっしゃるでしょうし、早期退職されて、今の貯えは出来るだけ減らさずに、年金が支給されるまでの生活する分だけでもいいから稼ぎたいという方もいらっしゃると思います。

今回は、私が起業相談のご依頼を頂いた際に、よくご質問頂くものをご紹介したいと思います。現在起業を迷われている方の参考の一つにでもなれましたら幸いです。

 

起業相談1 起業して食べていけますか?

起業して食べられる?この質問されている方は、私が単に「はい」と回答しても、「いいえ」と回答しても、「なんでそんなことが、あなたに判るんですか?」と納得されないと思うのですが、それでも聞かずにいられない質問なのだと思います。ご質問を頂く中で、この質問がダントツの1位です。

私は事業をするということは、「人のためになる商品やサービスを提供すること」だと思っています。

「人が欲しがっているサービス」「人が喜ぶサービス」「人が便利だと感じる商品」「人が困っている時に助けになるサービス」などは、全て「人のためになる」ことです。こういった商品やサービスをその人に提供することで、その商品やサービスの満足度と同等の「お金」をもらえるのだと思います。

つまり、この「人のためになる商品やサービス」さえ提供できれば、その満足度と同等のお金が入って来るので、そういった商品やサービスが提供出来れば、当然起業しても食べていけるということになるのだと思います。

私は起業をした当初は全く仕事が無く、毎月赤字が続くような生活でしたので、とても食べていける状態ではありませんでした。

しかし、そういった中で、「こんなサービスはどうかな?」と毎日毎日考えて、トライ&エラーを繰り返すうちに、じょじょに収入が出来てきました。

ですから、「食べていけるだけの収入が出来るか」は、起業する前に答えがあるのではなく、自分の考えで行動した結果として「食べていけるだけの収入が出来た」又は「食べていくだけの収入が出来なかった」という答えになるのだと思います。

 

起業相談2 起業して何をすればいいでしょうか?

何をして起業すればいい?とにかく起業をして、何かをしてみたいと思われている方は意外とたくさんいらっしゃいます。

私がサラリーマンだった時の先輩、後輩、同僚とは今でもよく食事にいったりしているのですが、「僕も会社辞めて何かしたいと思うんですけど、何がいいですかね」という質問をよく受けます。起業相談でも同じように「どんな仕事が良いでしょうか?」というご質問を頂きます。

こういったご質問には「あなたの強みのある分野の仕事が良いと思います」と回答しています。

「そんなこと、当たり前じゃないですか」と思われるかもしれませんが、実は本当に理解されている方は意外に少ないように感じています。

私自身もたくさん失敗経験があります。

以前、中国人が質屋や中古ブランド品の店に押し寄せるというニュースが連日映像で流されていた時、私は中国に販売ルートのがあるので、会社で古物商許可を取って、大手質屋系の卸ルートから仕入れたものを販売しようとしました。

中国人からの代理購入のような依頼もあり、少し売上があがったのですが、自分で仕入れた商品はほとんど売れませんでした。

今考えると当たり前なのですが、ブランド品の真贋を見極める目利きが出来ないので、安心な質屋から仕入れる訳です。

ですから、いくら卸値といっても質屋より安く売れるわけがありません。しかも、どこの質屋から仕入れたかをお客さんに言えないので、本物なのか、買う方も心配になります。

「今売れている市場」というだけで、私の強みが無い分野に手を出してしまったことが、そもそもの間違いだったのです。

「売れている市場」といっても、誰でも売れるわけではありません。「売れている市場」の中で、その分野で物流や人脈、資金など強みを持つ人と勝負しなければならないのですから、そんなに簡単に売ることが出来ません。

流行に気を取られて流行りの分野で起業するよりも、あなたの今までの経験や人脈はどこに強みがあるのかを考えて起業されるのが良いと思います。

どのような事業をするかに関しては『会社を設立する前に、真剣に「事業内容」を考える。』でも触れておりますので、よろしければご参照下さい。

 

起業相談3 ネットで何かしたいのですが・・・

WEBで起業最近はインターネットで簡単に仕入が出来るサイトもたくさん出てきたので、そういった仕入サイトから仕入をして、何か商売が出来ないかと相談される方がたくさんいらっしゃいます。

上記の起業相談1,2のように、起業するには「どのようなサービスをするか」「どんな分野でするか」によって結果が大きく変わってきますので、「ネットを使った商売」というだけでは、うまくいくか、いかないかは判断出来ません。

しかし、忘れてはならないことがあります。

それは、「あなたが参入しやすい事業は、他の人も参入しやすい」ということです。

インターネットの仕入サイトから仕入れが出来るようにするには、何が必要ですか?

審査が必要なサイトもたくさんありますが、ほとんどがそれほど厳しい審査はなく、仕入が出来るようになるのではないでしょうか。

あなたが簡単に仕入られるということは、他の人も簡単に仕入が出来るということでもあります

私自身もインターネットでの集客に一番力を入れているので、インターネットの手軽さとインターネット上での競争の激しさは身をもって感じています。

もし、あなたが独自のルートで仕入れられるものがあれば、仕入れる事に特化して、販路は販路に強みがあって同じように起業をする人と組んだり、既存の販路を持っているところに話しを持ち込んだりする方法もあります。

単にインターネットでの事業というだけではなく、「インターネットでの事業+あなたの強み」を活かして出来るような事業を考えられるのが良いと思います。

 

起業相談4 人脈が無いのですが、大丈夫でしょうか?

人脈「自分で起業するには人脈が重要だ!」とよく耳にします。確かに非常に重要ではありますが、人脈はなくても上手くいった例はたくさんあります。あればラッキーくらいに考えておけばよいと思います。

私の懇意にさせて頂いている行政書士の先生は、ご年配で前職でも社会的地位の高い職場で働かれていたにも関わらず、真夏の暑い中でも自転車でいろいろなところをまわって営業されています。本当に素晴らしい方だと思います。

新しい分野で人脈は無いのであれば、この先生のように、自分で作っていけばいいのです。が、それには「覚悟」が必要です。この事業をやると決めたら、自分で考えつくありとあらゆる策を実行していく覚悟が必要なのです。

「人脈」が無くても事業は出来ますが、「覚悟」がなければ事業は出来ません

「人の助けが無ければ、人間1人では何もできない」という言葉も良く耳にします。

でも私は「まずは人に頼らず、自分でやる」という覚悟が一番重要だと思っています。

そう考えると、「人脈が無くても大丈夫かな」という具合に心配も無くなると思います。

 

起業相談5 起業してサラリーマンに戻った人はいますか?

「先生の知り合いで、起業してもうまくいかずにサラリーマンに戻った人っていますか?」というご質問もよく頂きます。

答えは「います。」

しかし、それを聞いても参考にもならないと思います。

何故かというと、質問をされている方も、「起業してからうまくいかずにサラリーマンに戻る人はいる」と判っているからです。

そもそも、生まれた時から起業の経験がある人なんていません

みんな素人からはじめるのですから、失敗して当たり前なんです。失敗しても事業をやめずに試行錯誤しながら続けていくか、そこでやめてしまうかのどちらかなのです。

私は自分で会社を経営する方が会社員として働くよりも上とは思いませんし、その逆も思いません。

自分の人生をどう生きるかは自分が決めることですので、会社を経営してみたかったら経営すれば良いと思いますし、会社員として働きたかったら会社員として働くのが良いと思います。

会社員をしてみて、起業したくなればすれば良いと思いますし、その逆もありだと思います。

起業をした後も、どうやって人生を生きるかは、みんな常に考えていかなければなりません。

うまくいかない場合は、事業内容を変える人もいれば、会社を潰す人もいます。そういったたくさんの選択肢の中で、起業してうまくいかずにサラリーマンに戻るというのも単なる選択肢の一つに過ぎないと思います。

 

まとめ

まとめいかがでしたでしょうか。

「どんな事をしてうまくいったのか」「何をして儲けたのか」「どんな失敗をしてサラリーマンに戻ったのか」等々、他に起業されている方がどうなっているのか気になるのも良く判りますが、それはあくまで他人のことです。

「あなたが何をするのか」、つまり「あなたの人生をどのように生きるか」を決めるのはあなたしかいないのです

あなたの今まで生きてきた経験を活かせるような事業はたくさんあると思います。ほんの少しでも活かせばいいのです。

「食べていけるか?」というのは、あなたの行動の結果ですので、先に答えはありません

最初にいくら心配しても、答えは出ませんので、「やる」という覚悟を自分で持てるかどうかが、一番のポイントになるのだと思います。

 

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1970年生まれ 千葉県木更津市出身 早稲田大学政治経済学部卒 2015年現在、行政書士事務所以外に2つの株式会社を経営する起業家でもある。スモールビジネスで起業する人へのサポートを得意とする。 2009年 某大手電機メーカー退社 2009年 旅行会社の株式会社旅晴好(ろはす)設立 2015年 WEB制作会社 株式会社リヒトス設立 2015年 よこぜき行政書士事務所開設